Office Tina ~ Le Vent ~

真実を知る勇気とは、現実をしっかり見つめるということ。 それが自分を信じる力になっていきます。 身近にある愛すべき美しいモノたちと共に、鎌倉に吹く風を感じながら日々のことを綴っています。 L'amour est comme le vent, nous ne savons pas d'ou il vient.

タグ:オランジュリー美術館

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先日、所用で日本大通りまで出かけました。
ここは、懐かしい想い出がいっぱい詰まっている場所です。


早めに出て、横浜美術館で開催中の
「オランジュリー美術館コレクション」にも立ち寄りました。
前売りチケットだけ購入したものの
この秋は、手の離せない仕事が多く
美術館は、延び延びになっていたのです。


横浜美術館開館30周年記念の企画展は  
~ルノワールとパリに恋した12人の画家たち~という
サブタイトルが付いた
「オランジュリー美術館コレクション」

なにより今年の1月にParisオランジュリー美術館で出会った
あの作品たちにまた会えると思うとわくわくしました。


「また会えたね」と言いながら
お気に入りの絵画と出会う時間は
その時の想いまでもが、香り立つようでした。


美術館を出てから
日本大通りまでの約30分の道のりを
歩いているうちに

この地区の開発に携わった日々ことが
ほんの少しだけ蘇ってきました。


わたしは
その時その時を常に振り返り
やり残したことのないように
ひとつひとつを終わらせてきました。


中途半端で投げ出したことは
必ず何倍もになって
自分に還ってくることを知っているからです。



青い空と青い海
大好きな青い色に包まれた時間


ライトブルーも
そして
マリンブルーも
さらに深く暗い
ダークナイトブルーの日も


どんな時もその色の自分を
愛せるわたしであること


青はわたしにいつも
大切なことを教えてくれる色です。




Office Tina
真山ヒロ(ティナ)

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photo by tina (
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印象派から1930年代までのフランス近代絵画が収蔵されている
オランジュリー美術館

地下一階へ降り、セザンヌやルノワールの有名な絵画が展示された部屋の奥に
女流画家、マリー・ローランサンの絵画が展示された部屋があります。

一枚の絵にくぎ付けになった私は、解説を聞いて納得。
この絵は、「ココ・シャネル」の肖像だったのです。
成功をおさめたはずのシャネルの虚ろな表情に
一瞬、彼女の内面がよく表れているように感じたのです・・・

実は、後から知ったことなのですが
この絵には逸話があって、出来上がったこの肖像画は
シャネルが自分に似ていないということで気に入らず
ローランサンに送り返されたといいます。

シャネルの本をかなり読んでいる私には
この描かれたシャネルに、そんな両極端な想いを感じ
そこにしばらく立ち止まってしまったのかもしれません。

ティナ

*Parisの様子はカテゴリー「Tina's café」または「ParisⅡ」からまとめてご覧になれます。

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photo by tina (
Unauthorized reproduction prohibited photos)


ナポレオン3世時代にチュイルリー庭園内にオレンジなど果物を栽培するために作られた温室が
オランジュリー美術館の前身だそうです。
オランジュはフランス語でオレンジのことで、
オランジュリー美術館はオランジュにちなんで名付けられた美術館です。

1927年、クロード・モネが連作の睡蓮を描くため
「自然の光りの差し込むような明るいパノラマの展示室を作ってほしい」との要望により建てられました。

完成はモネの死後。
その後、画商ジャン・ヴァルテル、ポール・ギョームの膨大なコレクションが寄贈されたため
モネの「睡蓮」の部屋は暗くなってしまったとのこと。

2000年にフランス政府と文化庁が総力をあげて改築工事に着手。
工事等の遅れもあり、やっと2006年の5月にリニューアルオープン。

モネの希望通り大きなガラスでできた天井と窓から自然光の入る明るい展示室で
ゆっくりとモネを鑑賞することができたのも、厳寒の冬だったからかもしれません。

通常は、雨の日でも入場まで1時間近く並ぶのだそうです。
わたしたちは、チケットを事前購入していたこともありますが
すんなりと入ることが出来て、
モネの絵の前に人が立ちはだかるということもありませんでした。


この大作だけは、日本で展示されることはないと思い
マネージャーに頼んでスケジュールに組み込んでもらったのですが
この時期で大正解!
展示する状態にさえもこだわったモネの魂がこもった絵を眺めると
以前に行った、ジヴェル二―のモネの庭を思い出し、胸がいっぱいになりました。

ティナ

*Parisの様子はカテゴリー「Tina's café」または「ParisⅡ」からまとめてご覧になれます。

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