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★★ようこそ~魂の言の葉とフォトで綴る・・・
カラーコーディネーター・ティナの「こころの部屋」です~★★



この詩に出逢ったのは、もう10年以上も前になる。
行きつけのお店で、茨木さんの本を展示していた。

出逢った瞬間
衝撃が走った

なんという詩だろう




昨日、仕事の帰りに寄った本屋さんで
偶然、改訂版が目に入った

手元にあるものよりも、ずっと読みやすいその本が
そこにはあった


時代がもとめているのだろう

自分の感受性くらい・・・

自分で。。。




あの日から、ずっとこの言葉が心の奥にあった
「自分で守れ」


そう、すべては自分





                 'ティナ




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自分の感受性くらい

                               茨木のり子


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

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