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photo by tina

満開の桜も散り始め
若宮大路のまだ若い桜も葉桜になりました
本当に花の命は短いですね

林芙美子の有名な言葉に「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」があります
実際には、とても美しく儚いけれど力強い命を感じる詩です

風も吹くなり  雲も光るなり
生きてゐる幸福は  波間の鴎のごとく
漂渺とたゞよひ  生きてゐる幸福は
あなたも知ってゐる  私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり 雲も光るなり。


最初と最後の風も吹くなり 雲も光るなりという部分が
わたしは とても好きです。
命があるからこそ 花の命の短さを嘆くことも出来るのでしょう


彼女の生き方や性格などには批判もあるそうですが
47歳という若さでこの世を去った女流作家は
とても純粋なこころを持っていた人のように思います・・・

ティナ