
ずっと大きな仕事が続いていて
自分だけのお休みというものがほとんど、なかった。
昨夕、
「あ、そうなのね」というようなことがあり
自分と向き合うきっかけをいただいた。
今朝は、いつもの瞑想をしてからゆっくりと起きた。
レモンを入れた白湯を飲み
それから、玄米を炊いた。
窓からの日差しが温かく、窓辺の籐椅子に座ってぼんやりしていたら
棚の上の籠に目が行った。
そのお気に入りの竹籠バックは
アンティークショップで購入したものだ。
直接の持ち主からショップを通して
私の元にやってきたのだが
100年は優に経過しているという。
しかし、すぐに持ち手部分が痛んでしまい
お直しに出した。
戻ってきたそれは、私の期待をはるかに裏切り、
持ち手部分が、金色のワイヤーでぐるぐる巻きにされていた。
ショックのあまり、何も言えなかった。(笑)
ありえない!
やはり自分で直そうと
それから、シルクの裂布を巻いてみたりしたのだが、色のバランスが合わなかったり
生地が足りなかったりして、そのままになっていた。
ふと、このところの片付けの途中で処分品に入れた麻のワンピースが頭に浮かんだ。
そうだ!あれを使ってみよう!
色合いもちょうどよい!
日差しを浴びながら、丁寧に麻布を裂いていく。
布を裂きながら
「あ~、私はこんな時間が大好きなのだ」と
手芸や家庭のこまごまとしたことが好きだった自分を愛おしく思いだす。
仕事に追われて
いつの間にか忘れてしまった時間だった。
アンティークが好きなのは
こんな風に丁寧に作った人のこと
守り続けてきた人のことを感じながら
そのものを次につなげていく愛おしさからくるのかもしれない。
金色のワイヤーから一転して
麻布の優しさに包まれた籠バックは
朝の光の中で
また美しく輝きだしたのだった。
真山ヒロ(ティナ)
❦こころのコーディネーター
・life designer
・Life consultant
・color coordinator&therapist
・aroma therapist
・life designer
・Life consultant
・color coordinator&therapist
・aroma therapist
真山ヒロ
ギャラクシーブックス
2019-06-17