日常が、少しずつ
本当に少しずつ戻ってきています。

でも、もう元には戻らないでと叫んでいる自然もあります。

買い物途中に出会ったおじさまと立ち話


「昔の鎌倉が戻ってきたようで懐かしいんですよ」
「空気が本当に綺麗で・・・・」


そんな話をしながら
わたしは、ワーズワースの詩の一節を想いだしていた。


 >人間の心は自然の一部
  私も自然と結びついている
  だがそのことが私を悲しくさせる
  人間は自然に何をしたかと




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「早春の賦」
ウィリアム・ワーズワース(Sir William Wordsworth)



   木々の間に横たわった私は
  自然の奏でる音を聞いた
  すると心地よい思いはいつしか
  悲しい思いに変わっていた

  人間の心は自然の一部
  私も自然と結びついている
  だがそのことが私を悲しくさせる
  人間は自然に何をしたかと

  プリムローズの繁み越しに
  ペリウィンクルの花が連なる
  花々は自然の息吹を享受している
  そう私は確信する

  小鳥たちは跳ねつつ飛び交う
  彼らの思いは計り知れぬが
  ちょっとしたその仕草にも
  生きる喜びが感じられる

  つぼみを含んだ枝々が広がり
  そよ風を受け止めようとするのを見ると
  そこにもまた喜びがあると
  そう私は思わずにはいられない

  もしこの思いが天からの贈り物なら
  もしこれが自然の計らいなら
  わたしにはもう悲しむことはない
  人間もまた自然の一部なのだ
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Office Tina
❦こころのコーディネーター
真山ヒロ(ティナ)

・life designer
・color 
coordinator&therapist
・aroma therapist
【著書】