Office Tina ~ Le Vent ~

真実を知る勇気とは、現実をしっかり見つめるということ。 それが自分を信じる力になっていきます。 身近にある愛すべき美しいモノたちと共に、鎌倉に吹く風を感じながら日々のことを綴っています。 L'amour est comme le vent, nous ne savons pas d'ou il vient.

タグ:夫婦

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今年は、おひなさまの横に可愛いピンクのチューリップも飾りました。
ピンク色は、華やかで可愛いですね。


確定申告の合間に気分転換を兼ねて
本を読んだり、ウクレレを弾いたりしているのですが

先日から読み始めていた夏目漱石の「こころ」を
今日、やっと読み終わりました。



この本は、ずっと以前に何度も読んだことがあるのですが
改めて、鎌倉の海から始まる出だしを読むと
なかなか新鮮です。

人の「こころ」に隠れている重いものは
年齢を重ねる毎に軽くしたいものですが
抱えたまま、生きて行く人の方がずっと多いものです。

読み終えて、そっと本を閉じ
チューリップの花を横に置いて写真を撮ってみました。


柔らかなピンク色には
色に反して、愛情の受け取り方がスムーズではないという意味もあります。

対のお雛様を眺めながら、男女の「こころ」の微妙な差と揺れを想う
2022年の桃の節句です。


❦こころのコーディネーター

Office Tina
真山ヒロ(ティナ)

・life designer
・color 
coordinator&therapist
・aroma therapist
writer



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たまには、お仕事のことを少し。
基本的には、ご本人が内面と向き合うためのサポートが
私のメインの仕事です。
しかし、そこまでたどり着くまでに
人間関係のことで、ご相談を受けることが、多々あります。

特に男女間では、一度壊れてしまった関係を戻す努力というのは
大変難しいものです。
ですから、壊れてしまったならば、そこに留まることを止め
前に進むことを決意する女性たちの背中を、私は応援したいと思っています。

有名な諺に

「覆水盆に返らず」
という言葉があります。

これは、一度こぼしてしまった水は二度と盆(元の容器)の上に戻ることはない
という中国の故事からきています。

特に、夫婦間においては、たった1度の失敗でも、その信頼関係に傷がつけば
100%元の状態には、一生戻らないことも多いものです。

この諺は、あるべき状態のものを、自らの落ち度などによって壊してしまった場合
完全に復活させることは不可能であり、さらにそれを嘆くことは無駄なことだという事実を
端的に述べていることわざでもあります。

実は、世の中には、どれほど努力しても補えないものも存在しています。
その真理を伝える代表的な言葉かもしれません。

ボールを落としたのなら、拾えば次に進めます。
しかし、こぼれてしまったお水は、もうどうすることもできませんよね?
男女の関係は、カタチのない水のようなものです。
それを元に戻すことはどんな努力をしても難しいということです。


これと似たような意味を持つことわざが英語にもあり
水ではなく、ミルクを使って表現されています。
やはり、カタチのない液体!(笑)

” It’s no use crying over spilt milk.”
こぼれたミルクを嘆くのは意味がないことだ


私は、この英文の方が好きです。
なぜなら、こぼしてしまったことを嘆いても
本当に意味がないのですから!!

おそらくミルクこぼす前に、前兆はあったはず。
それに気づかなかった自分をいくら責めたとしても
もう、「あとのまつり」です。

わずかな可能性にしがみついたり、後悔ばかりして自分を停滞させてしまうよりも
新たな道に向かって一歩を踏み出していく人の方が、何倍も魅力的だと思いませんか?

この日は、仕事を終えたあとに、お気に入りのカフェでひと休みしました。
ミルクが入ったアイスカフェオレを飲みながら
なぜか、この言葉を、ふと思い出した午後の暑い日でした。

立ち止まらず、振り返らず、前に進む女性をOffice Tinaは応援しています。

もちろん、疲れた時は、こんな風にお茶を飲む時間を作りましょう。
ミルクをこぼす前に!!(笑)

”It’s no use crying over spilt milk.”!!



❦こころのコーディネーター
Office Tina
真山ヒロ(ティナ)

・life designer
・color 
coordinator&therapist
・aroma therapist
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