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昨日からずっと頭も体もフル回転している私は
ふと、書棚から、一冊の本を取り出して
リネンのページを眺めてため息をつく。

「あ~また、パリに行きたい・・・」


もうずっと以前から、リネンは使っていて
それは、この布がこんな風に流行になる前のことだ。

私の好みが
シルクからリネンに変わったのは、いつ頃だったろうか。
などと思いながら頁をめくっていく。


もちろん、今も寝具にシルクは使っている。
しかし、部屋着や日常使いは、ほとんどリネンに変わってしまった。

最近は、仕事着までリネンになりつつあって
クローゼットの中を覗き込んで、少し驚くことがある。

さらに、桐のタンスを処分してしまってからは
シルクをほとんど購入しなくなってしまった。

湿気の多い鎌倉には、リネンの優しさの方が似合うのかもしれない。


そろそろ、ひと休みして
ハーブティーでも入れましょうか。

と呟いて、気づく。


私は、こんなふうに、とても疲れているときの為に
リネンの布を身近に置くようになったのかもしれない。


それから、お気に入りの一枚の布を取り出し
ティーカップの下に敷くと

次のページに出ているマカロンにも逢いに行きたくなってしまった。

あ~思いも仕事も
Endless!



Office Tina
真山ヒロ(ティナ)

鎌倉に暮らす 鎌倉で紡ぐ 鎌倉の風にのって

手に取ってみると その優しさに触れる
本当の優しさとは 厳しく・・・
しかし、その奥はあたたかさに満ちている
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著書「風のことば」~その向こうへ