Office Tina ~ Le Vent ~

真実を知る勇気とは、現実をしっかり見つめるということ。 それが自分を信じる力になっていきます。 身近にある愛すべき美しいモノたちと共に、鎌倉に吹く風を感じながら日々のことを綴っています。 L'amour est comme le vent, nous ne savons pas d'ou il vient.

タグ:こころ


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父の月命日は、急用ではない限り仕事をお休みすると決めています。
今朝は、しとしと雨の降る中、ほんの少しの江ノ電の旅・・・

父の好きな色は、ペール・ライラック
柔らかな紫色が好きな人でした。
今日は、その色の花束を持って、
父のお墓に手を合わせて来ました。


雨の境内は、この色のお花がたくさん咲いていて
雨に濡れたその姿は、より柔らかさを増していました。


母が、当時は珍しいこの色の
春色コートを着ていたのですが
わたしが大人になってから、
それは、父の好みだったからオーダーしたものと知りました。
そういえば、父が亡くなってから
母はこの色をすっかり着なくなってしまいました。
いつかそっと、母がご機嫌な時にその理由を、聞いてみようと思います。

色白の母には、この色はとても似あっていて
「わたしは、この色を着たお母さんが好きよ」
と、一緒に伝えてみようと思っています。


境内に咲いていたその色のライラックの傍らで
花言葉の「想い出」を感じた日。


月に一度、手を合わせることで、家族の記憶が蘇ります。
それは、そこに表れた色や香りを
もっともっと大切にしようと思う日でもあるのです。



ティナ

【書籍出版のお知らせ】

移りゆく鎌倉の四季とともに
そこに暮らす女性たちの成長の物語







駅に続く細い路地裏を歩いていた時に
チリンチリンという自転車のベルの音がして 振り向く。

道を譲ると、「ありがと」とおじいさんが頭を下げて通り過ぎてゆきました。
そんな朝の風景が、この町で暮らすということ。

と呟いた朝

さ、わたしもお仕事に行ってきます。
自転車通勤ではないけれど・・・・



ティナ


【書籍出版のお知らせ】

ハーブティーや、珈琲とともに、優しくその人の傍らに置かれる
一冊になってほしいとの祈りをこめて書き上げた本です。
amazon限定販売になりますが
お手にとっていただけましたらとても嬉しく思います。



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今朝は、八幡宮の七夕へ。
雨でしたが、七夕飾りが 風にたなびいていました。

七夕飾りのひとつであるこの吹き流しは
織姫が機織りに使う糸を紙や布で表したもので
裁縫や織物が上手になるようにとの願いも込められているそうです。

先日、拙著「風のことば」に出てくる鎌倉のお店に
改めてご挨拶に伺ったところ
笹が飾ってあり、ぜひ、短冊に書いてくださいと言われまして
スタッフと一緒に、ありがたく書かせていただきました。

お願いなんて、随分久しく書いていないので
何を書いていいのか一瞬迷いましたが・・・(笑)

「家族も私も健康でありますように」と書かせていただきました。

やはり、何をするにも、健康がいちばんですね。


ティナ


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ハーブティーや、珈琲とともに、優しくその人の傍らに置かれる
一冊になってほしいとの祈りをこめて書き上げた本です。
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今日も、朝からスタッフとミーティングでした。
忙しいけれど、笑顔に溢れた楽しい時間です。

ランチは、よく利用するcaféにて
7月の新メニューをいただきました。

午後からは、スタッフの新しい名刺のデザインをしていました。
先ほど、やっと仕上がり
お疲れさまのミルクティーをいただいています♡

ティナ

*インスタに不具合が生じまして、しばらく投稿もイイネも出来ません。
フォロワーの皆様ごめんなさい。
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子供は子供だった頃  

腕をブラブラさせ 
小川は川になれ 川は河になれ 
水たまりは海になれ と思った 

子供は子供だった頃 
自分が子供とは知らず 
すべてに魂があり 魂はひとつと思った 

子供は子供だった頃 
なにも考えず 癖もなにもなく 
あぐらをかいたり とびはねたり 
小さな頭に 大きなつむじ 
カメラを向けても 知らぬ顔 



子供は子供だった頃 
いつも不思議だった 
なぜ 僕は僕で 君でない? 
なぜ 僕はここにいて そこにいない? 

時の始まりは いつ? 
宇宙の果ては どこ? 

この世で生きるのは ただの夢?  
見るもの 聞くもの 嗅ぐものは 
この世の前の世の幻? 

悪があるって ほんと? 
悪い人がいるって ほんと? 

いったい どんなだった 
僕が僕になる前は? 

僕が僕でなくなった後 
いったい僕は 何になる? 



子供は子供だった頃 
ほうれん草や豆やライスが苦手だった 
カリフラワーも 
今は平気で食べる 
どんどん食べる 

子供は子供だった頃 
一度はよその家で目覚めた 
今は いつもだ 
  
昔はたくさんの人が美しく見えた 
今はそう見えたら僥倖 

昔は はっきりと 
天国が見えた 
今はぼんやりと予感するだけ 

昔は虚無など考えなかった 
今は虚無におびえる 

子供は子供だった頃 
遊びに熱中した 
あの熱中は今は 
自分の仕事に 追われる時だけ 



子供は子供だった頃 
リンゴとパンを 食べてればよかった 
今だってそうだ 

子供は子供だった頃 
ブルーベリーが いっぱい降ってきた 
今だってそう 

胡桃を食べて 舌を荒らした 
それも今も同じ 

山に登る度に もっと高い山に憧れ 
町に行く度に もっと大きな町に憧れた 
今だってそうだ 

木に登り サクランボを摘んで 
得意になったのも 今も同じ 

やたらと人見知りをした 
今も人見知り 

初雪が待ち遠しかった 
今だってそう 

子供は子供だった頃 
樹をめがけて 槍投げをした 
ささった槍は 今も揺れている 



ペーター・ハントケ 作 

映画「ベルリン・天使の歌」
(ヴィム・ヴェンダース監督作品)より 

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スタッフメンバーと仕事を終えてから
八幡宮の七夕を見に行きました。

この詩がきっかけで出会った人がいる。
そんな昔を思い出した梅雨空の日。


ティナ

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【書籍出版のお知らせ】




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先日、仕事を終えてから
会員の方達、数名とランチをしながら夢を語り合いました。 
夢は、まず語ることで現実化します。
ただし、そこからいくつかの実践(行動)をしなければ現実化はしません。


さ、次の夢を叶える実践計画、始めましょうか!
小さなことから丁寧に・・・



ティナ






7月3日(水)4:17蟹座で新月入り
 

今回の新月は、皆既日食。
この日食の影響は次の12月26日の日食まで続く強い影響力を持っています。

占星術の世界では、太陽は私。
太陽が復活する日食は、古い自分に別れを告げ
新しい自分と出会うプロセスと言われています。

わたし自身、数日前からその現象が見事に起きています。
今日は、仕事を通しても
ずっとそんな自分と対峙する時間が多かったように思います。

思い通りにいかない時は、それを受け止め原因を見つめてみる。
そんなきっかけを作ってくれるのが、新月や満月かもしれません。

宇宙は太古の昔からあるものだから。





☆蟹座の新月キーワード
・感情基盤・母性・無条件の愛・信頼・家庭育児・出産・お料理



☆蟹座を象徴するエッセンシャルオイル
・パチュリ・サンダルウッド

☆蟹座を助けてくれるハーブ
・ユリ根・ローズヒップ・ハス・クラリーセージ


☆蟹座が表す体の部位
胸部、胃、肝臓、胆嚢


蟹座はとても感受性に優れた星座です。
蟹座の新月には、ため込み過ぎた自分の感情で苦しくなったり胃に炎症を起こしがち。
しっかりと感情を解放してあげましょう。


お気に入りのエッセンスを使って、今夜はゆったりお風呂にはいってみてはいかがでしょう。




ティナ






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白い紫陽花が好きです 。
アナベルのころんとした感じが
可愛らしくて
いつもこの道を通ります。

そんな楽しみもある
鎌倉の路地がとても好き。

二日続けて「想い」を綴ったら
なんだか、スッキリ目覚めた雨の朝。



ティナ





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インスタのフォロワーさんのおひとりが
告知を見て、すぐに注文してくださり
届いたばかりの、「風のことば」を
第一章を読み終えた時点で、拡散してくださった。

お会いしたこともない方・・・
本当にありがとうございます。
https://www.instagram.com/p/BzUrPfPlhEv/

コメントを入れてくださった方は、会ったこともない方ばかり。
そもそも、インスタは仕事として始めたわけではなかったから
淡々と好きな写真を投稿していただけだった。


インスタが、FaceBookの傘下になったあたりから
投稿も減っていった。


SNSの怖さも素晴らしさも、わたしは両方体験している。
インターネットというものが出来て
その良い波に乗った人もいれば、それによって消えて行った人もいる。
ある意味ネットは、ダイレクトにそれが現れる。

今回、わたしは、その怖さよりもその良い波の方を選んだ。
「風のことば」をamazon限定にしたのには、そういう理由もあった。


出版日に書店の店頭に山積みにされる初版本。
それは、誰にとっても憧れかもしれない。
しかし、そんな憧れの為に私は、本を書いたわけではない。
売れなければ、一週間でその場所から本は消える。


わたしは、純粋に「風のことば」が相手に届くために
Amazonのオンデマンドを選んだ。

注文を受けて、その人のために印刷して届けられる本。
なんてステキなんだろう。
トラックに初版本が積まれて出荷される。
書店に降ろされて、並べられる。
そんな光景もそれはそれで、素晴らしいとは思う。

でも、自分だけのために注文を受けてから印刷されるシステムは
まるで、カウンターで鮨を食べるその気持ちにも似ている。
贅沢である。
その人のためだけに印刷された本
誰かへのプレゼントの為だけに印刷された本

届いた本は、多くの人の手を介していない分
手触りも良く、持っていてふんわりと優しい。

そう感じた。

唯一、amazonのレビューの話になった時
担当者のMさんはこう言った。

「amazonのレビューはある意味シビアです。
すべての人がいいと思う本など、そうありません。
でも、そういう本を作りましょう。
いろんな人がいる時代です。
気にしていたら、何もできません!」

まだ、20代の彼女の言葉が
人生の先輩に言われるように、なぜか私のこころに響いた。

今の日本の書店は、どんどん縮小化されている。
amazonの独占販売に手を貸しちゃいけない。
そう言う意見もあった。

大好きなこだわりの書店がどんどん閉店していった時
行きつけの書店のオーナーさんが
「みんなアマゾンで買うからね。」とポツリと呟いた。
その店は、2年ほど前に長い歴史を閉じた。


そう・・・2年前の4月
amazonは、出版取次大手と各出版社に対して
ある流通革命を起こした。
それは、「バックオーダー」の中止宣言だった。


「カスタマーファースト」を宣言するamazonが
流通経路や弱小出版社に宣戦布告をしたともいえる。


もちろん、その陰で
消えて行った大好きな書店のことも
私は忘れてはいない。

きっと、新たなカタチで生き残る書店も出てくるはず。
そう信じたい。


100%完璧なものなどないのだから
溢れるような情報の中で、何を拾いだすことができるか
それもキャッチ能力の一つだと、わたしは思う。


すべてを知った上で、是非があっても
わたしは、「風のことば」を既存の販売ルートには載せず
amazonのみとすることを決めた。


通常の販売戦略からすれば、外れているかもしれない。


「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」


顧客第一の視点を持って、その業務に取り組む
それが真実の「カスタマーファースト」ではないだろうか。


「風のことば」を通して、それが出来たら
最高だとわたしは、思っている。



2019.07.01

真山ヒロ(tina)


【書籍出版のお知らせ】
Amazonにて発売中

季節の風を感じながら鎌倉に暮らす
四人の女性たちの物語







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雨に濡れた紫陽花は、やはりとびきり美しいと私は想う。

出版から10日が過ぎて、ある意味、ホッとしている。

出版社のGブックスのことを色々という人はいる。
仕事がら大手の出版社とは、多少なりともつながりはあった。

それでも、ここから出版したのには、大きな理由がある。
私がいちばんに重きを置いたのは、担当者だった。
Mさんの人となりだった。

基本、「本を書きませんか?」というご案内は
山のようにいただく。
それでも、会ってみようと、こころを動かされる人は
残念ながら、あまりいない。

彼女の何気ない気遣いや、言葉から
この人と組んで本を出してみたいと思ったのだ。

「こころに関する本を・・・」

いくつかの言葉のやりとりがあって
わたしは、彼女の感性が気に入った。
彼女となら、新しいカタチで何かを生み出せそうな気がしたのだ。


彼女は、一流の出版社でもなかなか出会えないような
魅力的な人だった。
以前、仕事でG舎の担当者と打ち合わせしたことがある。
トップが変わってしまったその会社は、
名前だけになってしまったようで少し残念だった。
今は、どの会社も生き残るのに必死なのだ。

そんないきさつもあっての、Mさんとの出会いだった。

彼女となら、カタチにできると直感したわたしの勘は
嬉しいことにいい意味で見事に的中した。

しかし、原稿が出来上がった1年前に
彼女は、産休に入ってしまった。

「原稿を見届けることができてホッとしています。
出版されましたら、必ず購入させていただきます。」
まっすぐな気持ちが伝わってきた。

その後の校正の過程では、色々あって発売も遅れ、
やはり大手から出した方がよかったかと思った瞬間がなかったわけではない。

しかし、すべては、ベストタイミングでやってくる。

結果的に、12年に一度の最高の日に、発売が開始されたのだから
それはそれで、ありがたいことだと思っている。

有名作家になりたい気持ちは微塵もない。
だから、この本を、どこから出版するかということよりも
ひとのこころを一番大切にしたかった。

私は、その最初の入り口に立つ担当者を最優先に考えた。

Mさんがもし、K社やG舎・S社にいたとしたら、そこで出版したのだと思う。
しかし、出会いはGブックスだった。

ただそれだけのこと。

「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」

ただ、それでも人の目に触れるためには、媒体が必要だ。
大手の出版社の宣伝力は大きい。

しかし、わたしは人の持つ力を信じた。
昨日、インスタに出版の投稿をしたのは
そんな気持ちからだった。
https://www.instagram.com/p/BzRVfIpADow/


どちらかと言えば、自分の宣伝はあまりしたくない。
目立たない場所でひっそりとしていたい。
正直、そんな内側も持っている。

だから、ほぼ知人や友人がいないインスタのフォロワーに向けて
出版の告知をしたことは、私にとっては、ものすごく勇気のいることだった。


「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」
その本自体が、選んだその人の手を通して・・・・



2019.06.30
真山 ヒロ(tina)


【書籍出版のお知らせ】
Amazonにて発売中

季節の風を感じながら鎌倉に暮らす
四人の女性たちの物語









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