Office Tina ~ Le Vent ~

真実を知る勇気とは、現実をしっかり見つめるということ。 それが自分を信じる力になっていきます。 身近にある愛すべき美しいモノたちと共に、鎌倉に吹く風を感じながら日々のことを綴っています。 L'amour est comme le vent, nous ne savons pas d'ou il vient.

カテゴリ: ◆風の言葉(おもひ)


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父の月命日は、急用ではない限り仕事をお休みすると決めています。
今朝は、しとしと雨の降る中、ほんの少しの江ノ電の旅・・・

父の好きな色は、ペール・ライラック
柔らかな紫色が好きな人でした。
今日は、その色の花束を持って、
父のお墓に手を合わせて来ました。


雨の境内は、この色のお花がたくさん咲いていて
雨に濡れたその姿は、より柔らかさを増していました。


母が、当時は珍しいこの色の
春色コートを着ていたのですが
わたしが大人になってから、
それは、父の好みだったからオーダーしたものと知りました。
そういえば、父が亡くなってから
母はこの色をすっかり着なくなってしまいました。
いつかそっと、母がご機嫌な時にその理由を、聞いてみようと思います。

色白の母には、この色はとても似あっていて
「わたしは、この色を着たお母さんが好きよ」
と、一緒に伝えてみようと思っています。


境内に咲いていたその色のライラックの傍らで
花言葉の「想い出」を感じた日。


月に一度、手を合わせることで、家族の記憶が蘇ります。
それは、そこに表れた色や香りを
もっともっと大切にしようと思う日でもあるのです。



ティナ

【書籍出版のお知らせ】

移りゆく鎌倉の四季とともに
そこに暮らす女性たちの成長の物語








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インスタのフォロワーさんのおひとりが
告知を見て、すぐに注文してくださり
届いたばかりの、「風のことば」を
第一章を読み終えた時点で、拡散してくださった。

お会いしたこともない方・・・
本当にありがとうございます。
https://www.instagram.com/p/BzUrPfPlhEv/

コメントを入れてくださった方は、会ったこともない方ばかり。
そもそも、インスタは仕事として始めたわけではなかったから
淡々と好きな写真を投稿していただけだった。


インスタが、FaceBookの傘下になったあたりから
投稿も減っていった。


SNSの怖さも素晴らしさも、わたしは両方体験している。
インターネットというものが出来て
その良い波に乗った人もいれば、それによって消えて行った人もいる。
ある意味ネットは、ダイレクトにそれが現れる。

今回、わたしは、その怖さよりもその良い波の方を選んだ。
「風のことば」をamazon限定にしたのには、そういう理由もあった。


出版日に書店の店頭に山積みにされる初版本。
それは、誰にとっても憧れかもしれない。
しかし、そんな憧れの為に私は、本を書いたわけではない。
売れなければ、一週間でその場所から本は消える。


わたしは、純粋に「風のことば」が相手に届くために
Amazonのオンデマンドを選んだ。

注文を受けて、その人のために印刷して届けられる本。
なんてステキなんだろう。
トラックに初版本が積まれて出荷される。
書店に降ろされて、並べられる。
そんな光景もそれはそれで、素晴らしいとは思う。

でも、自分だけのために注文を受けてから印刷されるシステムは
まるで、カウンターで鮨を食べるその気持ちにも似ている。
贅沢である。
その人のためだけに印刷された本
誰かへのプレゼントの為だけに印刷された本

届いた本は、多くの人の手を介していない分
手触りも良く、持っていてふんわりと優しい。

そう感じた。

唯一、amazonのレビューの話になった時
担当者のMさんはこう言った。

「amazonのレビューはある意味シビアです。
すべての人がいいと思う本など、そうありません。
でも、そういう本を作りましょう。
いろんな人がいる時代です。
気にしていたら、何もできません!」

まだ、20代の彼女の言葉が
人生の先輩に言われるように、なぜか私のこころに響いた。

今の日本の書店は、どんどん縮小化されている。
amazonの独占販売に手を貸しちゃいけない。
そう言う意見もあった。

大好きなこだわりの書店がどんどん閉店していった時
行きつけの書店のオーナーさんが
「みんなアマゾンで買うからね。」とポツリと呟いた。
その店は、2年ほど前に長い歴史を閉じた。


そう・・・2年前の4月
amazonは、出版取次大手と各出版社に対して
ある流通革命を起こした。
それは、「バックオーダー」の中止宣言だった。


「カスタマーファースト」を宣言するamazonが
流通経路や弱小出版社に宣戦布告をしたともいえる。


もちろん、その陰で
消えて行った大好きな書店のことも
私は忘れてはいない。

きっと、新たなカタチで生き残る書店も出てくるはず。
そう信じたい。


100%完璧なものなどないのだから
溢れるような情報の中で、何を拾いだすことができるか
それもキャッチ能力の一つだと、わたしは思う。


すべてを知った上で、是非があっても
わたしは、「風のことば」を既存の販売ルートには載せず
amazonのみとすることを決めた。


通常の販売戦略からすれば、外れているかもしれない。


「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」


顧客第一の視点を持って、その業務に取り組む
それが真実の「カスタマーファースト」ではないだろうか。


「風のことば」を通して、それが出来たら
最高だとわたしは、思っている。



2019.07.01

真山ヒロ(tina)


【書籍出版のお知らせ】
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季節の風を感じながら鎌倉に暮らす
四人の女性たちの物語







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雨に濡れた紫陽花は、やはりとびきり美しいと私は想う。

出版から10日が過ぎて、ある意味、ホッとしている。

出版社のGブックスのことを色々という人はいる。
仕事がら大手の出版社とは、多少なりともつながりはあった。

それでも、ここから出版したのには、大きな理由がある。
私がいちばんに重きを置いたのは、担当者だった。
Mさんの人となりだった。

基本、「本を書きませんか?」というご案内は
山のようにいただく。
それでも、会ってみようと、こころを動かされる人は
残念ながら、あまりいない。

彼女の何気ない気遣いや、言葉から
この人と組んで本を出してみたいと思ったのだ。

「こころに関する本を・・・」

いくつかの言葉のやりとりがあって
わたしは、彼女の感性が気に入った。
彼女となら、新しいカタチで何かを生み出せそうな気がしたのだ。


彼女は、一流の出版社でもなかなか出会えないような
魅力的な人だった。
以前、仕事でG舎の担当者と打ち合わせしたことがある。
トップが変わってしまったその会社は、
名前だけになってしまったようで少し残念だった。
今は、どの会社も生き残るのに必死なのだ。

そんないきさつもあっての、Mさんとの出会いだった。

彼女となら、カタチにできると直感したわたしの勘は
嬉しいことにいい意味で見事に的中した。

しかし、原稿が出来上がった1年前に
彼女は、産休に入ってしまった。

「原稿を見届けることができてホッとしています。
出版されましたら、必ず購入させていただきます。」
まっすぐな気持ちが伝わってきた。

その後の校正の過程では、色々あって発売も遅れ、
やはり大手から出した方がよかったかと思った瞬間がなかったわけではない。

しかし、すべては、ベストタイミングでやってくる。

結果的に、12年に一度の最高の日に、発売が開始されたのだから
それはそれで、ありがたいことだと思っている。

有名作家になりたい気持ちは微塵もない。
だから、この本を、どこから出版するかということよりも
ひとのこころを一番大切にしたかった。

私は、その最初の入り口に立つ担当者を最優先に考えた。

Mさんがもし、K社やG舎・S社にいたとしたら、そこで出版したのだと思う。
しかし、出会いはGブックスだった。

ただそれだけのこと。

「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」

ただ、それでも人の目に触れるためには、媒体が必要だ。
大手の出版社の宣伝力は大きい。

しかし、わたしは人の持つ力を信じた。
昨日、インスタに出版の投稿をしたのは
そんな気持ちからだった。
https://www.instagram.com/p/BzRVfIpADow/


どちらかと言えば、自分の宣伝はあまりしたくない。
目立たない場所でひっそりとしていたい。
正直、そんな内側も持っている。

だから、ほぼ知人や友人がいないインスタのフォロワーに向けて
出版の告知をしたことは、私にとっては、ものすごく勇気のいることだった。


「本は、必要とする人のところへ、自ら歩み寄っていく。」
その本自体が、選んだその人の手を通して・・・・



2019.06.30
真山 ヒロ(tina)


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四人の女性たちの物語









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photo by tina

鎌倉の路地裏に咲く美しい百合を見ると、「卒業」という言葉を思い出します。

「卒業」

辞書には下記のように書かれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

1 学校の全課程を学び終えること。

2 ある段階や時期を通り過ぎること。「ボウリング通いはもう―した」等

・・・・・・・・・・・・・・・・・


1 についていえば、終了書などが発行されるため、その過程を終えたことが明確になります。
しかし、2 については、どうでしょうか。
つまり、自分でその段階や時期を終えたと言っただけのことであって
終了書をいただけるレベルまで行ったわけではない。
ただの一過性のものを終えたという意味での卒業です。


例えば、私の仕事には、終わりがありません。
今もこれからも。
卒業があるとすれば、人生の最期かもしれません。


父は、大輪のカサブランカが大好きな人でした。
葬儀の際、祭壇は真っ白なカサブランカの花のみが飾られました。
今も白い百合を見ると人生の卒業を感じるのは
そういう理由なのかもしれません。


白い百合・・・そこに余計な色はひとつもありません。

まるで「その道をまっすぐに進みなさい。」
そう父に言われているようで、背筋が伸びるのです。


ティナ

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四人の女性たちの物語




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phot by tina

昨日は、仕事を終えてから
所用で知人のご自宅に伺いました。

向かう途中のお寺には
境内に大きな西洋ボダイジュの樹があります。
毎年この時期に訪れていたことを
ふと思い出して立ち寄りました。

花はもう、終わりかけていましたが
爽やかで甘い香りが、まだほんのりと漂っていて
とても嬉しくなりました。

そしてこの樹のことを
丁寧に命を紡ぐように教えてくださった
今は亡き恩師のことを思い出しました。

フラワーエッセンスの第一人者であった
ホワード七歩子さん
私のフラワーエッセンスの師でもあります。


「いつか鎌倉の森を案内してくださいね」
それが、先生との最後のメールになりました。

人生を駆け抜けるように生きた、先生を思いながら
本堂に手を合わせました。

笑顔の奥で痛みをこらえながら
最期のレッスンをしてくださった先生の姿は
今も私のこころの奥深くに残っています。


ティナ





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photo by tina


雨上がりの朝には、様々な記憶が蘇る。
目覚めてすぐに黙祷をした。

被災地で見たこと
出逢った方たちのことが
今もはっきりと思い出される。

ボランティアとしてのカメリアの会は
解散してしまったけれど
あの日のことは、忘れない。

これからも自分に出来ることを続けよう。
わたしは生きているのだから。
そして海は
今もこれからもずっと繋がっている。




ティナ

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photo by tina 
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所用で出かけた帰り道、
10年ぶりにお世話になった社長ご夫妻に
偶然お会いしました。

二年ぶりにお店を再開されたとかで
社長は、Parisから帰国されたばかりでした。
奥様がまるで、昨日の事のようですね。と
美味しいお茶とケーキを出してくださって・・・・
あっという間に時間が過ぎていきました。

あの頃、まだ駆けだしだったわたしは
この社長から、人として大切なことを
たくさん学ばせていただいたのです。
厳しい言葉を伝えてくださったからこそ
今のわたしがいます。

嬉しいご縁の再会は
まるでパリの街角に流れる
アコーディオンのように懐かしい音色でした。

ティナ

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