わたしたちは、いつも目に見えるものに惑わされ
そして、喜んだり、落ち込んだりします。


先日、お客様と雑談中「資格」というものについてお話しをする機会を持ちました。

国家資格の維持には多少なりとも費用がかかるものもあるのはやむを得ないが
民間の資格に年間維持費を徴収することに疑問を持たれたとのこと。

「最近、自分が取った民間の資格がそれほど役にたたないということい気づきました。それを維持するために支払うお金が無意味に思えてきました」
「わたしも、何か資格を取りたくて取ったものの、それがどれほどの役に立つのだろうと今手放すことを考えています。」
「所詮、国家資格以外のものは、ただの自己満足に過ぎませんでした」

等々、みなさまこころに感じていたホンネがたくさん出てきました。

「資格は、あくまでも目に見えるカタチ。国家資格も民間資格もそれは同じです。
取得した後は、どちらも努力を続けなければ本物にはなり得ないように私は思っています。」

わたしがそうお話しした瞬間、お一人の方がこうおっしゃたのです。

「真山先生がおっしゃる通り資格はカタチなのだと思います。特に民間の資格は、目に見える自信が欲しい人にとってカタチとして資格を取りやすいです。そして、それを失いたくないからその資格を維持し続けようとするためにお金を払うのだと思います。
カタチにこだわることは、目に見えるものにこだわることになります。それは自分に人に正直に生きることにはならないと思いました。
わたしは、目に見えることにこだわるのではなく、自分の感覚、そしてこころを大切に生きることが、正直に生きることに繋がると今、信じています。」

Dさんとの出会いは、もう10年以上になるでしょうか。
役職にもついている彼女は、目に見えるものだけが頼りという世界で生きてきました。
しかし、仕事の責任が重くなるにつれ、カタチよりも大切なことに気づいて行きました。

「信じる」「信頼」それは目に見えないものです。

人間が作り出した「カタチ」あるものに、人間が翻弄される世界になってしまったことは
その目に見えない力を信じる人が少なくなってしまったことも大きいのかもしれません。

「カタチ」のその向こうにあるもの・・・

そこを超えたところにある、感じ取る力を表現していくこと
それが「感性」というものなのかもしれません。



「風のことば」第四章では、そんな物語も書いています。


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真山ヒロ(ティナ)

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